12年ぶりにメールアカウントを復活させた
いやぁ懐かしいですね。メールアカウントを12年振りに復活させて、色々見てたら懐かしいこのサイトが出てきましてね。
ついでにこのサイトも復活させてみました。たしか当時はブラッディマンディの壁紙を設定してめちゃくちゃなHTMLで作っていたと思います。自分で消したのか分かりませんが、index.htmlやら一部ファイルが消えていました。
takuya393というアカウントは自分がインターネットを始めて初めて作成したアカウントIDで思い入れがあります。復元出来てよかった。
僕は誰か
僕はtakuya393と言います。今から12年前の高校1年の頃に当時のにちゃんねるに晒されて炎上した人です。
今も名前をググるとスレッドが出てきます。何をやったのかというと、当時は合法だった市販ゲームのダウンロード。
炎上した時の話
当時の自分はパソコンヲタクでWindows100%とかそういう雑誌を読みながら、PCで遊んでいた子供でした。当時読んでた雑誌にはP2Pでゲームや音楽などをダウンロードする方法が裏技的に紹介されていました。
当時、ペーパーマンというオンラインゲームをプレイしていたのですが、コミュニティサイトがありまして、ゲームのダウンロードのやり方をコミュニティサイト内のブログで書いていたのです。
にちゃんに晒される
ある日、自分のブログ記事に目を付けたにちゃんねらが僕のブログに掲載していたリンクなどを調べあげ、YouTubeアカウントや他のブログなどから通っている学校や本名を調べ上げ、小ばかにした批判的なスレッドが立てられました。
僕がそのスレッドに最初に気づいたのは、コミュニティサイト内のメッセージでした。「2ちゃんに晒されているぞ」と。当時はその意味が良く分かっていなくて、大手サイトに取り上げられて嬉しかった記憶があります。
多少炎上するくらいがアクセス数が伸びてちょうどいいと思っていましたが、火の手は現実世界に侵食するほど大きいものでした。
当時の心境「偽善者だらけ」
今となってはダウンロードも違法になりましたが、当時は私的利用であればダウンロードは合法で、当時の自分は「なんでお前らもやってるのに正義感を振りかざしてんの?」と思っていました。
普通に市販の雑誌にP2Pのダウンロード方法が解説されており、個人ブログでもそれを試す記事がちらほらありました。「なんで俺だけたたかれなきゃならんの」と不思議でした。
しかもペーパーマンのコミュニティサイトはログインしないと中は見えません。こんな閉鎖的な所の記事が晒上げられるとは思いもしませんでした。
Google検索ランキングに名前が乗る
”便所の落書き”だったはずの自分の記事はにちゃんで大炎上。僕の実名がGoogle国内検索ランキングの10位に入り、2週間ほど自分のもとに批判のメッセージが届き続けました。そういえば電話番号もさらされてたな。批判の内容はダウンロードをしたことそのものよりも、人格を小ばかにするような内容が多かったです。非のあるものを叩くことでマウンティングしているだけの印象だった。
ちゃんのまとめサイトにも実名は伏せた状態で晒上げられ、学校には通報され、ゲームにログインするとゲーム内で声をかけられ、少し前まで無名だったのに急に有名人です。おかげさまで別のFC2ブログのアクセス数もFC2全体で2位をもらいました。 1位がたしかゲイの高校生の日記だった記憶があります。(関係ないですが)
先生に呼ばれる
炎上した後、何事も無かったかのように学校に登校しました。そして、授業が始まる前に先生の呼び出しがありました。
そして、生徒指導室での取り調べ。そのあと、先生と一緒に自宅へ向かい親への状況説明。その時にブログを削除させられました。ネット上では逃げただの言われていましたが強制的に消されてしまったのです。
ファンサイトができていた
炎上後に自分のファンサイトまで出来てしまったようで。
サイトにはあたかも僕が言ったかのように「ipアドレスを握られることは命を握られることと等しい」など格言のようなものが掲載されていました。自分はそんな馬鹿らしい格言を書いた覚えはない。
なりすましが勝手に返信していた
先生の取り調べや反省文書きがあったため自分のブログを見る暇が無なくて気づかなかったのですが、ブログを確認してみると自分のなりすましがコメント欄で勝手に返信をしているではありませんか。
おそらくipアドレスなんちゃらの格言もこんな風になりすましが書いていたのをにちゃんねらが見つけて載せたようです。
にちゃんねるの方にもtakuya393を名乗って喧嘩を売るような書き込みをしている人が居て、僕の知らない所で僕の知らない書き込みが本人認定されていました。
情報過多のお祭り騒ぎになっている時は、なりすましやデマもすんなりと受け入れられてしまうようです。それを見た当時の自分は滑稽で面白がっていました。
同学校に同姓同名の人が居たようで(先生に同時に呼び出された)、その人も巻き添えを食わされていてなんだか申し訳ない気持ちになりました。本人を攻撃するならいいけれど、憶測で関係ない人まで攻撃するなんて、ダウンロード(当時合法)よりも悪害ではないだろうか。自分が言うのもアレだけど。
ネットのうわさは14日
人の噂も七十五日と言いますが、炎上から2週間を過ぎたところでメッセージや電凸はピタッと落ち着きました。ネットのうわさは14日らしい。
自分に電凸してきたいくつかの番号に184をつけてリダイアルしてみたところ、気弱そうな声の人だったり、やたら若い人の声だったりしました。色々文句言ってやろうと思いましたが拍子抜けでその気が失せました。
その後の進路
炎上から少し経つと校内でよくじろじろ見られるようになりました。どうやらうわさが結構広まってきているようで。数か月後に自分は通信制に転籍しました。
小ばかにした視線が悔しくて、自分は猛勉強。インターネットセキュリティや数学の勉強に打ち込みました。数か月後に応用情報、1年後に情報セキュリティスペシャリストを取得。 当時は高校在学中にSCが取れるのは珍しいらしく、何かの情報系のマイナーWebメディアにインタビュー記事を載せたいみたいな話が来ましたが、動機だとか話せなさそうですし、名前がまだ悪い意味で有名だったので断りました。
某大学に進学し、卒業後ITインフラ系の企業に入ろうかと思いましたが、3.11での活動を見てから某公務員を志願。
任期を終えて、IT系企業に転職。この業界は変化が激しく浦島太郎状態。あまり先端な仕事にはつけませんでした。
私生活の方は惚れた腫れた浮気された別れた、壮絶に色~々ありまして、今は結婚して幸せな家庭を築いています。
後半は特定されないように(書くのもめんどくさくなった)詳細に書かずさっと流しましたがそんな感じです。
当時の事を反省
今振り返ってみても、当時の僕はちょっとかじった知識でマウントするようなひねくれた子供でした。本当に黒歴史です。
当時は法で規制されていなかったとはいえ「お金を払わずに落とすのは良くないよね」という認識は誰もが持っていて、自分も悪いことという認識はありました。それでも興味本位でやってしまった事は反省しています。
しかし、あの時あの炎上が無ければ、ずっとひねくれた自称スーパーハカーのままだったと思います。今思えば炎上の経験が人生の転換期でした。おまいらありがとう。